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国土のほぼ中央に位置する内陸県の一つである岐阜県の薬剤師数は平成26年時点で3,811人、その内の約3分の1は岐阜市に集まっています。人口10万人に対する薬剤師数は全国平均の226.7人よりも40人少ない186.7人と薬剤師が不足している状況といえます。

岐阜県内には病院102件、薬局1,027件、診療所1,591件があり、それら職場で働く薬剤師数は病院勤務が650人、薬局勤務が2,315人、診療所勤務が134人。岐阜県で働く薬剤師3,811人のうち、17.1 ％が病院に、60.7 ％が薬局、3.5 ％が診療所となっており、薬剤師の6割が薬局に勤務しています。
人口10万人に対する薬局数は全国平均44.65軒に対し48.97軒、訪問薬局数は927軒で、人口10万人に対する訪問薬局数は全国平均37.64軒に対し45.62軒となっており、いずれも全国平均を上回っています。薬局数が充実しているものの、薬剤師が大幅に不足しています。

岐阜県で働く薬剤師の平均年収は全国平均の515万円よりも29.0万円低く、486.0万円で全国第33位。
また、岐阜県の病院・診療所、薬局・医療施設で働く薬剤師の平均年齢は46.5歳。全国の平均年齢45.3歳と比較すると、やや高くなっております。

岐阜県には唯一の薬学部として岐阜薬科大学薬学部が存在しますが、進学・就職を理由とした転出が多く、県外への若者の流出が進んでいます。
高齢化が進んでいる山間部での薬剤師のニーズは年々高くなっており、正社員・パートの給与が比較的高めとなっております。Uターン・Iターンでの就業を歓迎する企業が多く、住宅手当・地域手当・借上社宅制度などの待遇を充実させた求人が多いのも特徴です。 病院求人についても寮・社宅制が充実している場合が多く、「日勤のみ」「残業少なめ」「早めの終業時間」などのワークライフバランスを重視したい方にオススメの好条件求人が多くあります。

参照：「平成26年（2014年）医師・歯科医師・薬剤師調査」、「賃金構造基本統計調査」、「きまって支給する現金給与額×12ヶ月＋年間賞与その他特別給与額」、「地域医療情報システム」